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用品・レビュー
PCファンを植物棚用のファンにする
自作PCで使う14cmファンを植物棚の送風用に転用。USB給電、マグネット固定、安全対策と、現在4台で運用している記録。
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植物棚を作り、育成LEDも設置。これで室内栽培の環境が整った……と思ったのですが、次に気になったのが風です。
屋外なら自然に風が吹きますが、室内ではそうはいきません。普通のサーキュレーターを設置することも考えましたが、植物棚の周りはそれほど広くありません。できれば棚の各段や植物の配置に合わせて、風を送る方向を調整したいところです。
そこで使うことにしたのが、PCファンでした。
自作PCの経験がある私にとっては身近な部品ですが、植物棚で使うとなると、固定方法と電源を少し工夫する必要があります。試行錯誤しながら増設した結果、現在の植物棚にはPCファンを4台設置しています。

結局、植物棚用に14cmファンを購入しました(上の3つ)、余っていた12cmファンを転用したもの(最下段)
なぜPCファンを選んだのか
最も大きな理由は、設置の自由度です。
小型のPCファンなら、棚の側面や植物の近くなど、必要な場所に配置できます。植物が増えて置き場所を変更した場合にも、ファンの位置を調整しやすいのが魅力です。
また、今回紹介する14cmファンは静音タイプ。長時間過ごす部屋に植物棚を置いているので、動作音が小さいのもありがたいところです。
ただし、PCファンの目的は棚の空気を動かすこと。室温そのものを下げるエアコンの代わりにはならないので、暑さ対策は別に考える必要があります。
用意したもの
今回使った部品は次のとおりです。
- 14cmのPCファン:送風用
- マグネット式ファンステイ:棚への固定用
- アルミファンフィルター:異物の巻き込みや羽根への接触を軽減
- USB→12V昇圧ケーブル:USB電源からPCファンへの給電
- 二股電源ケーブル:2台のファンへの分岐
- 2ポートUSB電源アダプター:電源の確保
- 電源タップ:コンセントの整理
1. PCファン
今回紹介するのは、OMEGA TYPHOON G 140mm(CFZ-140GLB)です。
静音性を重視して選んだ14cmファンで、PC向けの12V・3ピンタイプです。植物棚で使うなら、風量だけでなく、長時間回していて気にならない静かさも大切だと思います。
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2. マグネット式ファンステイ
棚への固定には、AINEXのマグネット式ファンステイ(FST-MAG-C)を使います。
磁石が付くスチール部分なら、棚に穴を開けずに設置場所を変えられるのが便利です。ただし、アルミや樹脂には磁石が付かないので、棚の材質は事前に確認が必要です。設置後は落下しないか、ファンの向きやケーブルの引っ張りも含めて確認します。
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USB電源でPCファンを動かす
PCファンを単体で利用する場合、少し面倒なのが電源です。通常はPCのマザーボードなどに接続する部品なので、そのままでは一般的なコンセントに差し込めません。
そこで使用するのが、USBの5Vを12Vに昇圧する変換ケーブルです。
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今回用意したCA-USB12VAは3ピン・4ピンファン向けのケーブルです。接続するファンの定格電流と、ケーブルの最大出力を確認して使います。
さらに、複数台を接続するときのために二股電源ケーブルも用意しました。
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例えば4台を2台ずつ接続する場合なら、2ポートUSB電源アダプターから、それぞれ昇圧ケーブルと二股ケーブルを経由させる構成が考えられます。

私の植物棚の構成です。もう2台増やすか、悩みます。
2台を分岐させる場合は、ファン2台分の定格電流に加えて起動時の電流も考慮します。USB電源アダプターは合計出力だけでなく、各ポートから必要な電力を供給できるか確認してください。通電中に端子やケーブルが異常に熱くなる場合は使用を中止します。
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なお、この組み合わせは基本的に12Vでファンを動かすためのもので、PCに接続したときのようなPWMによる回転数制御は出来ません。常に最大回転数で回転します。
ファンフィルターは付けた方がいい
実際に植物棚で使っていて、特に重要だと感じたのがファンフィルターです。
以前、ビカクシダの葉がファンに吸い込まれ、葉先が少し切れてしまったことがありました。原因に気付くまで、しばらく不思議に思っていました。
さらに、棚をつかんだ際に指がファンに触れ、軽い切り傷を負ったこともあります。
そこで取り付けたのが、アルミファンフィルターです。
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植物の葉や手が羽根に触れないよう、ファンの配置と保護を考えることをおすすめします。ただし、フィルターだけで完全に接触を防げるとは限りません。羽根が露出する面には、必要に応じて専用のファンガードを使用します。また、ほこりがたまると風量にも影響するため、ときどき掃除しています。
現在は4台体制
最初は余っていたPCファンを使っていましたが、植物が増え、棚の配置も変わり、現在はPCファンを追加購入し、4台設置しています。
ファンの役割は、植物に強い風を直接当てることではなく、棚の中で空気が滞留しないようにすることです。特に、葉が密集する場所や、壁に近く空気が動きにくい場所を意識して配置しています。
一方、ビカクシダの水やり後など、もう少ししっかり風を送りたいときには、別の扇風機を使うこともあります。PCファンだけですべて解決しようとするより、必要に応じて使い分ける方が便利です。
電源周りは、水がかからない場所に設置し、配線が鉢や水やり作業の邪魔にならないよう整理しています。
使ってみて
PCファンを植物棚に使ってみて感じたのは、設置場所を細かく調整できる便利さです。
専用のサーキュレーターを1台置く方法もありますが、私のように植物が増えるたびに棚の配置が変わる場合、小型のファンを複数使う方法も悪くありません。
ただ、PC用の部品を転用する以上、電源容量や水濡れ、ファンへの接触には注意が必要です。
植物棚を作ったときには、こんなにPCパーツを使うことになるとは思っていませんでした。
現在は4台。今後、植物がさらに増えたらどうなるか。これ以上は増やさないつもりですが、植物については何度も同じことを言っている気がします。
植物棚の全体構成については「室内で植物を育てるために、植物棚をセミオーダー」にまとめています。